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過去の話
どうして学校をしばらく休んだのか。
どうしてそんなに元気が無さそうなのか。
どうしてメールを返してくれなかったのか。
いろいろすぐに質問したいところだが、彼女の顔を見ると聞きたくなかった。いや、聞けなかった。
とりあえず、少しでも学校に行く気になったのだろうと思い、挨拶はしてくれたのでそのまま学校へ一緒へ向かう。
その彼女の足は、どんどん遅くなった。
あんなに休んだのだ。行きづらいのだろうと思い、僕はすぐ近くにあった喫茶店に行こうと提案して向かった。
そこで彼女は休んだ理由を話し始めた。
彼女のおばあちゃんが亡くなってしまったらしい。それで元気がなかったのだと教えてくれた。
おばあちゃんは学校のこともプライベートのこともよく話していてすごく仲が良かったようだった。そんなおばあちゃんが学校から帰ると寝てると思ったが、亡くなっていたらしい。
彼女は急におばあちゃんが亡くなったのが受け入れられないと言っていた。
その話を聞いた後、学校に行けそうか聞き、行けなさそうと言うので、僕は学校に休むと連絡した。
電話をし終わると彼女が、
「良かったの?酒井くんも欠席になっちゃうよ」
という言葉に咄嗟に、
「大丈夫」
と答える。
こんな状態の彼女を今1人にするわけには行かないと思ったからた。
僕は正直、学校なんて正直どうでもいい。
それに今僕は彼女のそばにいなければならない気がした。
彼女は過去の話を話し始めた。
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