どの道、美月は愛される

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「美月。」 酷い疲労を感じさせるような息を吐きながら、彼は苦しそうに私の名前を呼んだ。 その獰猛な、肉食獣とも言える瞳に総毛立つ。 彼は、私の首の鎖骨からやや上の部分を凝視すると、大きく口を開いたのだった。 「ひぃ!!!!」 彼の鋭い犬歯が私の皮膚を喰らう。同時に彼は腰を打ち付けたのだろう、膣壁が大きく痙攣して、快楽が私の脳天を突いた。 ..............................。 い、今のちょっと...ヤ、ヤバかったな...。 まあ...でも...結果的に満足感を得られたから、いいんだけど...。 ......あ、あれ?黎一さん?な、なんか固まってる....。 どうしたんだろう? やけに静かになったな....と思っていたら、青白い顔をした黎一さんが石像の如く動かなくなっていたのだ。 彼のペニスも私のナカで萎んだような気がした。
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