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「厳しいな」マサルは複雑な心境だったのだ。試合は投手戦になった。
試合会場には応援団などは来ていなかった。マサルの学校の生徒は来ていなかった 球場の観客席はほとんど観客がいなかった。五人くらいの大人は見に来ていた。
そのまま試合は五回まで進んだ。よしおのチームの先頭打者は四球を選んだ。無死一塁のチャンスになった。マサルは自分が興奮しているのに気が付いた。
「決まった」一塁走者が盗塁した。牽制球は暴投になって無死三塁になった。その走者が次の打者の打ったライト前ヒットで生還して同点になった。
次の回は両チーム三者凡退になった。
「この回でおしまいか」マサルはよしおが、まだヒットを打っていないことに気はついていた。
七回表は何とか守った。その裏に内野安打で出塁したランナーは二塁に盗塁した。その後の打者は三塁ゴロになった、と思いきや暴投になって一死一塁三塁になった。
よしおは登場した。
「がんばれよ」ベンチから声が聞こえた。
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