月と私

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(本当に…何でこんな格好してるの?) 「月に到着致しました。  では、ご案内致します。  私の後について来て下さい。」 「えっ?私…歩けないけど…。」 「先程も申し上げましたが、体は浮きます。  ご安心下さい。」 「わっ、分かった…。」 私は言われる通りにした。 私の体は宙に浮いている。 白い部屋から出ると、広い廊下が続いていた。 廊下をしばらく行くと、また白い扉があった。 そして、その扉が開く。 すると、そこには美しい世界が広がっていた。 「えっ⁈ここが月なの?  まるで、地球にいるようだけど…。  月にはこんなに木があるの?」 満天の星空が広がっていた。 地球では見たことのないほどの星だった。 キラキラと輝く星はとても美しかった。 地球のように息ができる。 無重力のはずなのに苦しくなかった。    
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