月と私

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人間の様な動物の様なその生き物は 私の事をずっと見つめていた。 「あなたの願いは届きました。  私が、あなたを月へご案内致します。」 (これは…やっぱり夢…だよね…。) 夢なら納得がいく。 だってそう思わないと受け止めきれない 状況過ぎるから。 私はそう思うことにした。 「私の話、聞こえてますか?  あなたの願いは、『月へ行きたい』  それで合っていますか?」 不思議な生き物は不思議そうに私を見つめて 訳の分からない話しをしている。 私は勇気を出して話してみた。 「あの…。あなたは一体誰ですか?  ここは、どこなんでしょうか? 私は夢を見ているのかな?」 「私は月の案内人のララと申します。  ここは宇宙船の中です。  今、月へ向かっている途中なんです。  夢ではありません。」 いろいろと情報が入って来た。 どれもこれも現実とはかけ離れた答えで、 やっぱり私には何一つ理解が出来なかった。 (えっ⁈月の案内人?宇宙船?月に向かって いるだって? この子は宇宙人か? 私は連れ去られたのか? 夢?現実?一体何なんだ…。) やっぱりパニックだった。  
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