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正月3が日は、一ノ瀬邸でゆっくり過ごした。 元旦は一ノ瀬家恒例の晴れ着撮影会があり、今年もガーデンズオフィスのHPを飾った。 去年と違ったのは、社長と並んで撮った画像が一ノ瀬流通グループHPのTOPに載った事だ。 「これだけで、ガーデンズオフィスの運営費くらい出る価値がある」 聖苑が言うには、私が出ると閲覧数が跳ね上がるらしい。 翌日のお昼に妹たちや奥様のリクエストで、サツマイモの豚汁とトマトのオムレツを作った。 TV番組の料理が食べられるということで、家族全員が盛り上がった。 陽彩と沙綾がずっとくっついて、お手伝いをしてくれる。 「素朴な味だ。君の母親が素晴らしい人だと言うことが、この一杯で分かる」 「本当に。これを聖苑が作ったのなら私も泣きますわ」 「私の事はいいの。真凛の料理で、これが一番好き」 「大したものは入ってないのにね」俺が答えた。 「母親の食べる人への愛情が入ってる、それ以上のものは無いよ」 社長から、最大限の褒め言葉を頂いた。 3日に、月奈がsolemnityからドレスを2着持ってきた。 名刺交換会の衣装だった。 メイクやスケジュールを確認して、一ノ瀬邸に泊まることになった。 陽彩と沙綾が、月奈にメイクされている。 「真凛ちゃんの妹と3人一緒だと、アイドルユニットみたいになるよ」 月奈が面白がっている。 聖苑が普段着ているsolemnityの服を出して、二人に着せる。 双子コーデが似合っていた。 「まあ、何て可愛いんでしょう」 どこの親も自分の子供が可愛いのが一番だ。 みんなに撮影されて、陽彩と沙綾は楽しんでいた。 夕食の時間になった。 俺もワンピースを着ているので女性6人と社長になる。 「今日はまた、一段と華やかだ。 これだけの美女に囲まれるとは、今年はいい年になりそうだ」 社長は、楽しそうに笑った。
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