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「ちょっと、走ってくる」 ベッドで目を覚ました聖苑に声をかけて、部屋を出た。 昨日の撮影で、体が軋んで(きし)いた。 ほぐすようにストレッチをしてから、走り始める。 ジョグからランに切り替えて、トップスピードで走った。 普段だと1時間で帰るんだけど、昨日の興奮が体に残っている。 振り払うように、2時間ほど走ってから帰った。 「帰ってこないから、心配しちゃった」 「ゴメン。昨日の撮影が体に残っていて、振り払おうと遠くまで行っちゃった」 「キレイだったなあ、出来上がりが楽しみだね」 「相当、お金がかかったんじゃないかな?」 「真凛ちゃんが心配することじゃないわ」 講義が午後からなので、朝風呂に入る。 バスタブでゆっくりしていると、聖苑が入ってきた。 「昨日は、何もしなかったね」 「疲れ切ってたから、今からする?」 「うん、したい」 バスタブの中でいちゃいちゃしていると、体に火がついた。 体の水分を拭き取るのもそこそこに、キスをして抱き合う。 縺れる(もつ)ように、ベッドになだれ込んだ。 仰向けに寝た俺の上に、上下逆に聖苑が乗って男根を咥えている。 彼女の秘所が俺の顔の前に有って、舌で中心部を攻めていた。 「もう我慢出来ない」 彼女が起き上がって、俺の上に乗って来た。 男根を掴んで秘所に当てて、ゆっくりと腰を降ろす。 粘膜の感触が脳を直撃した。 「聖苑の中に入ってる」 「昨日の黒いドレスを着た、真凛に犯されたかった」 「ドレスの下で、勃起してた」 「興奮してたの?」 「多分」 聖苑は上で、ゆっくりと腰を振る。 前後の動きがだんだんと早くなり、声をあげ始めた。 「ああ、我慢出来ない」 ますます早くなって、最後に仰け反った。 「イッちゃった」 俺の胸に倒れ込んでいる。 「真凛の話で興奮しちゃった。 出来上がった写真を見たら、想像してしまいそう」 俺は中に入れたまま、上になる。 正常位で、攻め立てた。 彼女は、俺の首に腕を回してしがみついて来る。 耳元で囁くように「いい、いい」と繰り返していた。 さらに突き上げると、息が上がって言葉にならない。 絞り出すように「出して」 俺は答える様に奥に突き上げて、中に出した。 「昨日の夜、興奮してて何するか判らなかった。 だから無理して我慢してた」 「しても良かったのに」 「優しく出来ないまま、したくなかったんだ」 「嬉しい」 そう言ってキスをされた。
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