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たそがれの丘に到着する。小高い丘に、家が一軒ぽつんと建っていた。機嫌のよさそうなエマと違い、クラウスは不審そうな目をしている。扉をノックして、エマが声をかけた。
「こんにちは、エマです」
「……入れ」
「おじゃまします」
家の中に入っていくエマにクラウスは続く。特に何もない、小さな家だ。部屋の真ん中に老人がひとり座っている。
「元気じゃったか、エマ」
「ええ、おかげさまで。おじいさまもお元気ですか?」
「この通りじゃ。腰が辛くてなかなか立ち上がる気になれん」
「まあ」
老人は笑い、クラウスに目を移した。
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