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「誰じゃ?」
「こちらの方は月の王子様です」
「クラウスだ」
「えっと、こちらのおじいさまは、前の村長さんのコリントさん」
「ふーん」
興味無さそうに返事をするクラウスから視線をコリントへ戻し、エマが真剣な顔をする。
「おじいさま、実はわたしたち探し物をしているんです」
一通り話し終えると、エマは期待した眼差しをコリントに向ける。クラウスはきょろきょろと家の中を観察している。コリントは「うむ」と相槌を打ち、しばらく考えるように腕を組む。
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