第一話「地面が揺れるような出会い」

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「どうして王子様が探し物を?」  クラウスはむすっとしたような顔をする。 「……日頃の行いが悪いからだそうだ。まったく、なんでこの俺が欠片なんぞ探しに来なくてはならんのだ。自分だっていつも遊んでばかりのくせに、あのくそ親父」  不機嫌そうに地面を睨みつけながら、ぶつぶつと小さな声で文句を垂れる。エマは首を傾げた。 「欠片?」 「ああ。俺が探しに来たのは――夢の欠片だ」  その一言に、エマは瞳を輝かせた。
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