第一話「地面が揺れるような出会い」

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「王に命じられたから来ただけだ。理由なんぞ知らん」 「王子様なのに?」  エマの言葉に、クラウスはぐぅっと唸る。 「俺様は自由な王子なんだ」  語尾を強めて言う。まるで拗ねているようで、エマはくすっと笑った。 「何がおかしい」 「いえ、おかしいと言えばこのお菓子、美味しいのでおすすめですよ」 「そうか? いただこう」
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