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「卒業だね」
森千尋が普段見せない寂しそうな笑顔を浮かべている。
「そうだね。超能力も消えちゃったしね」
同じように神妙な顔をしている小暮。
「能力が無くなったのは寂しいけど、でもスッキリもしてるんだよね」
キラキラした笑顔で美少女っぷりを発揮している秋山レオナ。
「アタシは清々しているね。あんな能力なければよかったって思ってる」
アタシは本音を吐露し、続ける。
「でもさ、あの能力がなかったら、みんなと友達にならなかっただろうね。そう思うとさ……」
みんなの顔を見回す。
「やっぱ、あの能力はあって良かったんだよね」
アタシは本音を吐露した。
「そうだよー」
「辛いこともあったけど、それより皆と友達になれてよかったって思うもん!」
「卒業しても友達だよね」
アタシたちは満面の笑みを向け合って叫んだ。
「そうだよね、卒業おめでとう!」
了
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