スライムテイマーだった少年は、初恋を拗らせて人類王になる。

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 僕は秘密裏に、魔物化を治療するホーリースライムを誕生させ、量産化に成功した。  魔物を駆逐する魔物。交配の過程で、スライムの正体が魔物化した菌糸類だと分かり、体内に取り入れても、無害な菌糸類の個体をかけ合わせることで、医療用として特化させることに成功した。  そして、君の理論を証明したくて、ホーリースライムを世界各地の水源に流し込み、三年かけてホーリースライム以外の魔物の駆逐に成功させたんだ。  君の言う免疫の底上げと(コア)の摘出を、体内に取りこまれたホーリースライムが担い、外のホーリースライムが、魔物を駆逐して死体を浄化し自然に還す。  僕の造ったスライムしか魔物がいない世界。  シャーロット・カートレットの発見によって、世界は救われたと思ったのに。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「シャーロット・カートレットを異端審問にかける!」  どうしてこうなった?  国の式典で、僕はシャーリーの理論を称えただけなのに。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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