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明日からは早起きをしなくていいとなると、 思う存分夜更かしもできるな。 そう思った義彦は、ビールをもう1本持って来た。 そして、ふと思い出したように、リビングボードの扉を開けた。 その棚から、一冊のアルバムを取り出した。 ソファーに座り、そのアルバムを1ページずつめくっていく。 それは妻と結婚したばかりの頃の写真が貼ってあるアルバムだった。 「2人とも随分若いな.......」 義彦は懐かしそうに目を細めながら、 写真を一枚一枚見ていった。 笑顔の妻の写真、そして少し照れたような自分の写真、 それらを見ていると、なぜか目頭がジンと熱くなってくる。 そして段々と視界がぼやけていった。 『そうか、俺は泣いているのか.......』 そう思った義彦は、 そのままアルバムのページをめくり続けた。 そして次のページを見た途端、思わず、 「アッ!」 と声を上げた。 なぜならそこには、先程海で会った女性が写っていたからだ。
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