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 家事しか能のない自分に出来ること、家事を生かして蒼司の力になれること、まだ具体的には思いつかないけれどなんだか胸がわくわくしてきた。 「どうでしたか……?」 「凄く助かりました。やっぱり人の意見はとても参考になりますね。菜那さんのおかげでいい方向に考えがまとまりそうです。またアドバイスもらってもいいですか?」 「もちろんです! いつでも聞いてくださいっ!」  パチンっと両手を合わせると、同時にずきっとお腹が痛んだ。その瞬間、バシャッと足の間から水が流れ落ちた。 「っ……!?」  も、漏らした……?  臨月でお腹が大きくなってからトイレがかなり近くなっていたから。 「ごっ、ごめんなさいっ……私、私っ……」 「菜那さん、大丈夫だから落ち着いて」  慌てる菜那に対して蒼司は落ち着いていて、そっと菜那を抱き寄せた。 「これ、破水かもしれません。急いで病院に電話をして向かいましょう」 「破水っ……はいっ、す、すぐに電話しますっ……!」  菜那は急いで病院に電話を掛けた。すぐに病院に来てくれとのことで蒼司の車に乗り込み病院に向かう。向かっている途中からズキズキとお腹が痛みだし、陣痛だと実感した。  もうすぐで、この子に会える……?
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