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「産まれましたよ。おめでとうございます。可愛い女の子ですね~! 胸の上にのせますよ~」
先生の言葉に一瞬で視界が涙でぼやけた。柔らかな重みが胸の上に感じ、そっと両手で包み込む。
「あっ……うぅっ……赤ちゃん、赤ちゃん……嬉しい、ずっと会いたかった……」
この嬉しさに比べたら、痛みなんて飛んで行ってしまった。
「菜那、ありがとう。ありがとうっ……」
蒼司の声も震えている。顔をずらして蒼司を見るとボロボロと涙を流していた。初めて見る蒼司の涙にますます涙が溢れる。
幸せで胸がいっぱいだ。素敵な旦那様に天使のように可愛い我が子。この二人を守りたい、そう強く思った。
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