アップルパイと焼き芋

2/2
41人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
 帰るとじいちゃんは畑で芋を掘っていた。 「じいちゃん、ただいま」 「どこ行ってたんだ」 「颯太んち」  俺は内心、どきどきしていた。  また「よそ者」って言われたらどうしよう。 「――今度、颯太君連れてこい。  じいちゃんが焼き芋食わしちゃる」  びっくりして見ると、じいちゃんは照れくさそうに笑っていた。   「うん!」  俺は、大きな声で返事をした。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!