弐   華は咲き、日は散ってゆく

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弐   華は咲き、日は散ってゆく

そう。あの頃は、信じていた。この幸せが続く、と。 先生がいなくなった辛さとかも、お互いで助け合っていく、そう思っていた。否、そう信じていたかった。 時は過ぎた。 晋作は奇兵隊を作っていて、杉蔵、改め九一はその補佐に回っていて。 玄瑞は朝廷の色々をやっていて。 栄太郎は、屠勇隊を作る準備に忙しくて。 私は、というと、ヒトを斬っていた。 「お前か?」 「な、なにがだ!!!!」
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