ツチノコの発見

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6日目、昨日、あれだけみんなで協力して仕掛けた罠。 それを一個ずつ確かめていった。 かかりなし、かかりなし。 草原のゾーン、川辺のゾーン、泥のゾーン、砂利のゾーンの罠は全てかかりがなかった。そして、最後のゾーン森林のゾーン、かかりなし。かかりなし。どんどんと罠の数が減っていく事に、次第にみんなの期待感が募る。今度こそは、今度の一個にはツチノコがいるんじゃないか!いてくれ!そんな声が聞こえてくるようだった。 そして、最後の罠。一個。 「これが最後か」 「これが正真正銘のラストってことだな」 「私は、いるって信じる」 「私もよ」 「私も同じ気持ちだよ」 「ぼ、僕もだ。絶対にいるだろ!」 「じゃあ、開けるよ」 そう言って、最後の檻を確認する。 そこには、僕たちが夢にまで見たあの幻のツチノコが居た! 「キャーーー!」 山本は、叫んで小田に抱きついた。 「こ、これが本当の愛ってやつか」 小田はそう言って顔を真っ赤にして倒れた。小田が初めて、愛を知った瞬間であった。
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