48人が本棚に入れています
本棚に追加
第四話
女性の後に続きやって来た場所は先程の男性のいる部屋だった。豪華な装飾品が部屋のあちこちにあり、キングサイズの大きなベッドに白の天蓋が掛かっている。
「ジーナ様、お連れしました」
男性の名はジーナと言うらしい。
金髪で腰の辺りまで伸びた髪を後ろで一つに結っている。
「ご苦労、朱桜下がっていい」
「失礼致します」
朱桜と呼ばれた女性はジーナに一礼すると部屋を出て行った。
ジーナと二人きりとなった真琴はジーナを睨むかの様に見つめた。
「お前の名は」
真琴の反応を面白がる様に馬鹿にした笑みを浮かべながらジーナが問う。
素直に答えたくなかった真琴だが下手に反感をかうのも後先困る事になるため素直に答える事にした。
「真琴です」
「真琴か…」
豪華なソファに座っていたジーナが立ち上がり真琴の直ぐ目の前まで歩いて来た。
最初のコメントを投稿しよう!