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「真琴様はこれからジーナ様の側室として使えてもらいます」
「側室⁉︎」
リンの思ってもいなかった言葉に真琴は思わず大きな声を出してしまう。
真琴の反応にリンは無表情を崩さない。
「拒否する事は許されません。ジーナ様のご機嫌を損ねると元の世界には戻れないおろか魂が滅びてしまいます」
「魂が…滅びる…?」
真琴の呟きにはリンは答える気は無く、部屋の説明をしたらさっさと部屋を出て行ってしまい、真琴は広い部屋にポツンと残されてしまった。
(マアラ……)
水晶のネックレスを握り締め祈るしか無かった。
どの位そうしていただろう…。
リンが食事の準備をして戻って来た。
「お口に合うか分かりませんがお食事をどうぞ」
「あ、はい…」
リンは部屋を出て行ってしまい、一人で食べる食事は虚しく寂しい。少し口に入れた所で食欲は無く、食べるのをやめた。
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