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真琴が食べ終わった頃を見計らってリンが部屋へと戻って来たがほとんど手付かずの料理を見て溜息を吐いた。
それからというもの、真琴は食欲が無く、ほとんど食事を取る事が出来なかった。そのため真琴はどんどん痩せ細っていった。
リンから報告を受けたのかジーナが真琴の様子を見に来た。
「何故、食事を取らない」
「……」
真琴の様子にジーナはわざとらしく溜息を吐くとリンを呼び出した。
「お前が食べないと言うなら、リンを殺す」
「そんな⁉︎」
あまりに酷いジーナの言葉に真琴は驚愕する。
「なら、食べろ。死ぬ事は許さん」
そう言いジーナは部屋を出て行ってしまった。
真琴は目の前にある料理に吐き気を覚えながらも無理矢理喉に通す。
自分のせいでリンが殺される事など許せるはずが無かった。
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