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涙を溜めながら食事を取る真琴の姿にさすがのリンも表情を崩さずにはいられなかった。
「真琴様……」
「ごめんね…リン。ちゃんと食べるから…」
「どうして…」
リンは困惑した。
どうして真琴が自分のためにそこまでするなか理解出来なかったのだ。
「僕のせいでリンが殺されるなんて絶対に嫌だから」
真琴はそう言い黙々と食事を進めた。
その日以来、リンの真琴に対する態度が少し変化した。今までは必要最低限の会話しかしなかったのだが少しずつ世間話をする程になったのだ。
そのため暗かった真琴の表情も少し明るさを取り戻していた。
「ねぇ、リン。前に魂が滅びるって言ってたけどあれってどういう意味なの?」
リンは以前も真琴にされたこの質問に今度はちゃんと答えてくれるらしく口を開いた。
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