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「僕、許せません!」
真琴はそう言って椅子から立ち上がりジーナの部屋に繋がる扉に向かって歩き出したのをリンが慌てて止める。
「真琴様!だ、駄目です!ジーナ様の怒りを買ったら!」
リンは真琴の事を思って必死で引き止める。
だが真琴は納得いかない様だった。
大人しそうに見える真琴だが意外と頑固な一面もある。特にこういった納得のいかない理不尽な事に関しては。
騒ぎを聞き付けたのだろう、その扉からジーナが真琴達のいる部屋へと入って来た。
「何だ、騒がしい」
ジーナが姿を現した事に真琴はキッと睨みつけた。リンはハラハラしながら事を見守る事しか出来なかった。
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