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真琴は臆する事なくジーナに近付くとリンの心配を他所に本当に文句を言い始めてしまった。
「僕は貴方の事が許せません!罪の無い人を無理矢理此処に連れて来てきて、気に入らなければ餌にするなんて!最低です!」
その瞬間リンの顔は真っ青となった。
ジーナの逆鱗に触れれば命は無い。
過去に多くの者が葬られて来たのを見て来たリンである。
「お前は誰に言っているのか分かっているのか?」
「そんなの事、関係ありません!許せるないものは許せないんです!」
ジーナの睨みをものともせず真琴は食い付く。
さすがのジーナも真琴の態度に戸惑いを覚えた。
自分に対して恐れずここまで意見してくる奴を見た事が無かった。
「お前は俺に意見して、自分の命が欲しくないのか?」
「怖いです!でも、貴方の行為は許される事ではありません!どうしてそんな酷い事が出来るんですか!」
そう。
怖くない訳がない。
現に真琴の手は恐怖で震えていた。
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