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「真琴ー!」
「んっ……」
「大丈夫か?」
「ジ…ナ……?」
ジーナが心配そうに真琴を抱き締めながら、名前を呼んでいた。
「突然苦しみだし倒れ込んだから心配した」
「ごめん…もう、大丈夫…」
体を起こそうとするが全身の疲労感からふらついてしまったため、ジーナは真琴をソファへと座らせた。
「ありがとう…」
「今までもこんな事が?」
「うん…何回か…」
ジーナの問いに真琴は頷く。
手首のデモンの印が満月の様になってから、体を乗っ取られるかの様に…。
不安に襲われて両手でギュッと自分を抱き締めた。
このまま自分が自分では無くなってしまうのではないかと…。
不安に苛まれる真琴は見ていてとても痛々しかった。
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