第三十四話

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「どうにかしてこの人達を助けれないのかな…」  球体に触れ、叩いてみるが頑丈でびくともしない。  球体を割れないかと辺りを見渡すが道具になる物は見当たらない。  助けを求める叫び声が痛いほどに胸に突き刺さる。  一刻でも早く、この人達を助け出さないと…。  ジーナも魔法で球体を割ろうと試みるが見えないバリアで包まれているかの様に魔法でもびくともしない。 「どうすれば……」  真琴の焦りの声が聞こえる。  閉じ込められている人達の表情は苦痛で歪んでいる。  真琴は胸が張り裂けそうになるほど痛みを感じる。  さすがのジーナも魔法の攻撃が効かないとなると物理的に攻撃しても無理だろうと悟る。  何か方法はないかと二人は考えるが何も方法が浮かばない。  真琴は自分の無力さが情けなく思う。  
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