第三十四話

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 無力さに立ち尽くす二人のいる部屋の空気が急に冷たくなり寒気が走り真琴は身震いする。 (この気配…前にも……)  真琴がそう思った時、二人の前に一瞬で創世主が現れた。 「俺の後ろにいろ」  ジーナは咄嗟に自分の背に真琴を隠す。 『見つけた…災いの元凶……』  創世主は真琴の瞳をじっと見つめながら言う。 「…………」  真琴はジーナの背に隠れながら、ギュッとジーナの服を握り締める。  逃げないと決めたのに恐怖心には勝てない。  ブルブルと手が震える。 『この者達を助けたいか……』 「ーー⁉︎」  突然の創世主の問いに真琴は驚き、思わずジーナの顔を見上げてしまう。 『災いの元凶よ……どうする…』  突然の事に答えれない真琴を急かす様に創世主は尋ねる。  真琴は必死で頭の中をフル回転さへて考える。 (この人達を助けたい……)
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