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「約束して下さい。ジーナとこの人達を助けると」
あれほど恐怖に震えていた真琴だったが毅然と創世主に立ち向かう。
自分が犠牲になりこの人達が助かるなら…と。
一つ心残りはマアラを悲しませてしまう…それだけだった。
(マアラ…ごめんね…でも、僕はこの人達を放って逃げる事は出来ないんだ…)
この選択がマアラを傷付けてしまう。
それだけが真琴の唯一の後悔だった。
『承知した……』
創世主がそう言った瞬間、ジーナがこの空間から弾き飛ばされ、真琴は創世主と二人きりになった。
『歪みを修正するには贄が必要…』
「僕が代わりに贄になれば良いんですね」
真琴は創世主の言葉を遮りそう言った。
覚悟を決めた真琴に迷いは無かった。
ほんとは逃げ出したいほどに怖い…。
でも、逃げるわけにはいかないのだ。
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