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創世主が指をパチンと鳴らすと、球体の中の人達が半透明の姿となり球体から天へと向かって登って行く。
その姿を見て真琴は不思議とこの人達が元の世界へと戻って行くのだと分かった。
創世主がちゃんと約束を守ってくれたのだと分かった。
『約束は守った……』
創世主の言葉に真琴はコクリと頷いた。
この人達の代わりに自分が贄となる…。
勝手に贄になると決めてマアラはきっと怒るだろう…それに、悲しませてしまう…。
それだけが真琴の心残りだった。
(ごめんね…マアラ……)
真琴は心の中でマアラに謝罪して目を閉じた。
(悲しみの連鎖は僕で終わらせる…)
創世主が呪文を唱えた瞬間、真琴の意識はブラックアウトした。
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