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怖い。
怖い。
何者かに引き摺り込まれる。
深い深い闇へと。
これは夢だ。
早く起きないと。
闇に引き摺り込まれてしまう。
真琴は必死に暗闇の中でもがいていた。
だが、その抵抗も虚しく真琴は闇へと引き摺り込まれて行ってしまう。
「ま、マアラっ」
ーーーーーーーー
「どうかなさいましたか?」
執務長のダンベルがマアラの様子に声を掛ける。
「…いや、何でない」
誰かに呼ばれた気がするが…。
「気のせいか…」
マアラはこの時の自分を今でも後悔する。
何故もっと真剣に気にも留めなかったのかと。
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