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第三話
「んっ……ここは…」
寒気を感じ真琴は目を覚ました。
薄暗い中、辺りを見渡すとどうやらここは地下牢のようだった。頑丈な鉄格子で囲われびくともしない。
地下牢はいくつもあり自分以外にも囚われていた。
(寝ていたはずなのに…夢…じゃないよね…?)
真琴はまだ自分の状況が理解出来ていなかった。
囚われている人達を見ると皆10代位の若い男の人ばかりの様に見える。
真琴も皆と同じで寝る時の服では無く白い綿の素材で手足が隠れておらず露出度が高く何とも落ち着かない服を着ていた。
真琴は無意識に首元の手をやると水晶のネックレスに触れネックレスがある事に安心してホッと息を吐く。
これからどうなるんだろうと考えていた時、階段を降りて来る足音が聞こえた。
カツカツという音が自分の地下牢の前で止まった。真琴が見上げると上品な豪華な衣装を纏った男性と直ぐ後ろに従者の様な、こちらも上品なスーツを纏った男性が立っていた。
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