とある専務の就職アドバイザー

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とある専務の就職アドバイザー

あれは5年前。 プロ野球ペナントレースが終盤にさしかかる頃。 藪入トロールズのピッチャーである保志キュウマが完全試合を達成しようとしていた。 もう一方のチームの名城ウォリアーズのコーチは、その父親である。 かつて息子の幼少の頃から野球のスパルタ教育を施し、その甲斐あってか、プロ野球選手になる事ができた。 その父親が訳あって別のチームのコーチに就任し、今、親子対決が行なわれている。 そして記録達成まであと1人のところで、代打に板東を起用してきた。 息子の元友人であり同じチームに所属していたが、トレードにより敵同士となっていた。 そして、対決が始まった。ピッチャーは魔球のみを投げ続けていった。ストライク、ボールの連続。バッターはずっと見送っていた。 そのあと何度目かの投球に対し、バッターはヒット性の当たりを打った。完全試合の夢破れたり?いや、ボールは一塁手に渡り、それとほぼ同時にバッターはベースに到達した。 アウトか?セーフか?審判の判定は? アウト~。完全試合達成。しかし、ピッチャーは、左腕を押さえて倒れていた。魔球の副作用により、左腕が破壊されたのである。 こうして、その左ピッチャーは華々しい記録達成と引き換えにプロ野球選手としての生命が絶たれ、やがて失踪していった。 そして現在。 保志キュウマは、野球への未練を断ち切れず、代打専門の打者として復帰しようと企んでいた。 一方、そのライバルの1人である雛形は、陽神バスターズを引退し、父親の経営する会社の専務として活動していた。保志キュウマの姉のアツコとも結婚していた。 今回の作品、1度投稿いたしましたが、強制非公開となりました。 なので、書き直しをいたしました。 とりあえず、この作品はフィクションです。
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