とある専務の就職アドバイザー

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「お主らの作り出したシステムとやらも、完璧ではないようだな。しかし、一番いけないのは政府じゃ。職のない者にちゃんとした仕事を与えてあげようと努力をせん。そればかりか、わしが長年やっていた仕事は今はできなくなっておるそうではないか。年収500万円以上ないと仕事ができないだと。貧乏な者が更に貧乏になっていくではないか。だがもっといけないのは、体育の強制じゃ。スポーツ好きならまだしも、そうでない子供達が苦しむではないか。クラブは体育系でなければいけないと考えるから科学部に部員が来なくなり科学離れが起きるんじゃ。キュウマの中学時代の友人にアオヤマ君というのがおったじゃろう。勉強は得意じゃったがスポーツはダメだった。だが、キュウマのやつ体育の授業の野球で八百長まがいのことをやりおって、そのためにスポーツをやるようになったそうではないか。こういう話もある。とある特撮ヒーローの番組にあった話じゃが、バイオリンを親から強制されていたけどそれがなくなると野球をやりだしたとか。おい、全国のマンガ家共。スポーツをやる話ではなく、スポーツをやめて別のことをやる話でも描いてみい」 「お父さんらしくないですよ。体育やスポーツを反対するなんて」 「資質のない者に強制させるのがいけないと言っとるんじゃ」 スポーツをやめる話に1つ思い当たるのがありますけど、お教えしましょうか。
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