バツイチの俺が家政婦に恋をした

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俺は離婚した。 厳密に言うと、妻が離婚届を置いて出ていったのだが。 なぜ離婚したのかって? 原因は妻、佳乃(よしの)の浪費癖にある。 佳乃は多額の借金を抱えていた。 気が付かなかった俺にも責任はあるとは思う。 しかし、積もりに積もった借金額は、到底、許せる金額ではなかった。 金銭感覚が合わないというのは、離婚の大きな原因になると思う。 では、佳乃は一体、何にカネを使ったのか。 俺たちには息子が一人いる。 朝、俺が出勤した後、妻は幼稚園の送迎バスを待つ。 バスを待っている間のママ友たちとの会話は、妻にとっては一日の中で相当大きいイベントだったらしい。 簡単に言えば、「見栄の張り合い」だ。 服やアクセサリー、ハンドバッグや腕時計…… ママ友たちとの自慢合戦に負けまいと、佳乃は無理して高価なブランド品を買い続けていたのだった。 当然、消費者金融は無制限にカネを貸してくれるわけではない。 やがて、限度額に到達した。 ある日、佳乃が処分し忘れた督促状を俺は見つけてしまう。 問い詰めると、佳乃は全部白状したのだった。
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