バツイチの俺が家政婦に恋をした

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息子にはやはり、母親が必要なのだろうか。 再婚も考えたが、毎日仕事が忙しく、婚活する暇があるのなら和哉や家事のために時間を使いたい。 それに、仮に相手ができても、和哉と仲良くやれるかどうかの保証もない。 考えた挙げ句、家事代行サービス、いわゆる家政婦を雇うことにした。 家政婦なら、金銭による契約関係なので気が楽だ。 息子との相性が悪ければ交代もできる。 家政婦の派遣会社に要望を出してみた。 息子が学校から帰る時間に家に来てもらい、息子が前から行きたがっていた習い事への送迎をしてもらう。 掃除、洗濯、そして夕食の用意や食器洗い。 俺は毎日帰りが遅いので、和哉と一緒に夕食を食べていてもらう(俺の分は夜食程度に残しておいてもらえればいい)。 あと、和哉の宿題も見てもらう。 俺が帰宅したら、家政婦には帰ってもらう。 こういう条件を出して、家政婦を探してもらうことにした。 しばらくすると、派遣会社の方から連絡があった。 引き受けてくれる家政婦さんが決まったとのことで、お試しで数日間、来てもらうことになった。
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