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家政婦が来て喜んだのは、和哉だけではない。
仕事を終えて帰宅すると、家には和哉と丸山さんが待ってくれている。
疲れていても、帰宅すれば丸山さんに会えると思うと、俺はなんだか元気が出てきた。
俺が帰宅すると、丸山さんは最低限の引き継ぎ事項を俺に話し、すぐに家を出る。
変なことが起きないよう、契約を遵守するように会社から言われているに違いない。
それはそれでよい。
そういう契約なのだから。
掃除された部屋。
畳まれた洗濯物。
ベッドのシーツもピンと張られている。
俺も和哉も、丸山さんのおかげで毎日を快適に過ごすことができた。
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