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~エピローグ~
ある日、高校生の鳴海弘樹は悩みに悩んでいた。
好きになったクラスメイト:前川由紀に告白しようか悩んでいた。
でも、プライドが傷つくのはごめんだ。
でも、告白しそびれて叶ったかもしれない恋を捨てるのも嫌だ。
数日間考えて出した結論は『告白する』だった。
『あの、ちょっといいかな?』
『なに?』
『...好きです、付き合ってください!』
数秒間の沈黙が流れた。
背筋が凍り付いてしまいそうだったが、何とか平静を保っていられた。
というのも、過酷な受験勉強を乗り切って志望校である東京大学の模試で好成績を残せたくらいだ、メンタルはそれでかなり鍛えられているのだ。
『返事は今度でいいから。』
『いいよ。』
『え?』
『いいよ、よろしくね。』
安心で体が溶けそうになった。
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