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~幸せな生活~
『大丈夫?倒れそうだよ。』
崩れそうになった僕の肩を持って支えてくれた。
僕は男だから、女子に支えてもらうのには抵抗を感じる方の人間だったが、今日はそんな考えも吹っ飛んでしまった。
なぜなら、彼女が好きだから。
彼女と支え合って、生きていきたいと思っているから、今日は例外だ。
いや、彼女といるならいつでも例外でいい。
『ありがとう。』
『どういたしまして。』
それからは、登校の途中の道で合流して一緒にに高校に行って、お互いに大切にしあって生きていった。
まぁ、毎日おんなじような人生を送っていたが、彼女といるから、それでもいい。
一緒にいるだけで奇跡だから。
そして、二人で同じ大学に行き、4年生この時のこと。
付き合って6年なのに、まだ母さんには報告できていない。
でも、デートにもいっていたのによくここまでバレないでいられたな、と自分に感心してしまうほどだ。
でも、今日からはそんなこともおしまいだ。
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