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元妻と暮らしていたマンションを引き払い実家で暮らしている。
久しぶりに公園に行ってみた…
ベンチに座った何も変わっていない…
この公園は高台で真下には街並があり、ちらほら部屋の明かりが灯り始めた。
それを観ると心が落ち着く。
「日が暮れ出したなぁ？」
辺りが暗闇を迎えようとしていた。
その時…
「お久しぶりです…」
「あ、お久しぶりです…」
「お待ちしてました…」
「え？」
「本当ですか？」
「ハイ！」
彼女は笑顔で返事をしてくれた。
「ありがとう」
「ありがとう」
嬉しくなりありがとうを繰り返し何度も頷いた。
「入って下さい…」
彼女の暮らすアパートに招かれた。
窓から満月を観て…
「月が綺麗ですね」と彼女に囁いた…
すると彼女は頬を赤く染め頷き…
彼女が胸元にしなだれてきた…
そして彼女と結ばれた。
彼女は「月が綺麗ですね」の意味が「I love you 」である事を理解していた。
これから彼女と人生を共に…
【但し書き】
"I love you "の日本的意訳が「月が綺麗ですね」であると…それは夏目漱石による訳と言われますが俗説です。
完
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