2/旅立ち

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その頃、ライとリーチェはやっとの思いで中央広場まで辿り着いた。 何故か真ん中の通路だけあいており2人は ラッキーと思いながらそのまま進んでいった。 「ちょっとあんた! こんなど真ん中に座ってるなんて邪魔よ! どきなさい!!」 リーチェが声をかけたその者は先程 シルクハットにコテンパにされた男だった。 周りの人は一瞬やばいと思い見ないふりを したがライはその男に手を差し伸べる。 「大丈夫ですか?」 状況が全くわかってない2人、しかしその男は ライの手を取り立ち上がろうとした瞬間。 「俺は今むしゃくしゃしてんだよー!!」 背負い投げの要領でライを飛ばそうとしたが ピクリとも動かない。 (なんだ、、こいつ俺の能力使っても全く動かねー、 さっきのやつといい何なんだよこいつら!!) ガタイのいい男は何もなかったかのように 2人を無視して歩いて行った。 「なんだったのかしらあいつら」 「あー、でも僕には能力使ってきてたよ? 効かなかったけど」 笑いながらライは言うがリーチェはライの そばまできて頭を叩いた。 「ライ!! 能力の使い分け出来るのは知ってるけど 通う間は一つの能力に絞りなさい!いい!?」 「そこはわかってるよ。 "標的"になっちゃうもんね」
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