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2/旅立ち
1人の少年が目を閉じ、手を合わせ目の前の人らしき像に向かって祈っていた。
「リース僕行ってくるよ。君が助けたこの世界を見に‼︎」
少年は力に満ちた決意の表情をしていた。
「ライ!なんで1人で行っちゃうのよー!」
「げっ!リーチェだ、、
待ってたんだけど遅かったから、、」
「時間はあってたわよ!」
そう言って腕にはめてある時計をライに向けた。
「まぁまぁ、リーチェの能力で行くんだから
別々になることはないよ」
「そうゆう問題じゃないの!」
この島はリース・スパイヤーが辿り着いた島であるが大陸からは認知されていない。
何故か?
それは辿り着いた日から現在まで認知不可の
シールドが島を覆っているからである。
リースを追ってくるものを阻む為、永久的に
施したのだ。
そのせいもあり完全に孤立しているのも事実。
しかしこの島はいわばリースの思い出そのもの。
それを誰かに壊されたくないのかもしれない。
「一回落ち着いてよ。
今日は大事な日なんだから!」
「ほんとライはリース様絡みになると
めんどくさいわね」
リーチェはそう言いつつ目の前に手をかざす。
それに反応するようにライもリーチェの横に
並ぶ。
「さぁ、中央大陸に向けていくわよ!」
その光景は他の者が見たら驚くだろう。
2人は海の上を走っていたのだ。
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