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「久々にこうやって走ると気持ちいいね!」
ライは小さい頃からリーチェと一緒に
遊んでおり海を走り回っていた。
小一時間走ると2人の目の前に大きな山が
聳え立っていた。
「初めて見たよ!
これが中央大陸なんだね!」
「うん、故郷が凄く小さく見えちゃう、」
-中央広場-
「おいおい、てめーらどけよ!!
今日は試験の日だぜ?
てめーらみてーなガリガリのやつが
受かるわけねーだろ!!力で全員のしてやるよ」
ガタイのいい男が声を発した者の後ろには3人、
皆が通路をあけ受付会場まで
一直線に人が避けていく。
「ん?
お前なんで道開けねーんだよ!
俺が通るって言ったら大人しく道を開けろや」
「あー、すいません
全然聞こえなくて、、
ちなみに受付はどこにあるか
ご存じですか?」
シルクハットを被った細身の男が問い返す。
「あ?!
どけっていってんだよ!」
細身の男をどかせようと触ろうとした瞬間、
ガタイのいい男は周りの視界から消えた。
直後、上から声が降ってくるだけだった。
「あ?あーーー?!
なんで空中にいるんだよ!?」
そう思ったのも束の間ガタイのいい男は
真っ逆さまに地面に向かっていく。
「あれ?
方向指定したはずなのに空を
飛んでしまいましたから。
まだ調整が必要ですね」
直後ガタイのいい男の周りに大きな鳥居が
出現した。
鳥居の中に吸い込まれるように入った男は
先程の位置に立っていた。
「はぁはぁ、
戻ってきてやがる、、
てめー何しやがった!!」
シルクハットの男は急に目つきを変え睨んだ。
その行動によりガタイのいい男は蛇に睨まれた
かのように身体も声も何もかも動かすことが
出来ずそのまま尻餅をついた。
「この場ではあまり能力を見せたくない故、
ここまでにしておきましょうかね。
ささ、皆さんも受付に行きましょうか」
そう言ってゆっくりと受付会場まで歩いていく。
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