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 1  アリス歴20年。西暦で言えば2062年。 宿川花梨は小説を書いていた。 《・・・私がミジンコの前の前世がアンドロメダ銀河のある恒星の第四惑星の女王であった時からの付き合いではありますけどね。・・・カエルガマガマ星の王子とは。 その時話していたのが、サバカンナイナーの星ではサバカンがお金として扱われるのですが猫の住民は買い物の時ついつい途中でお金のサバカンを食べてしまうのが悩みでした。 ・・・1個のサバカンが日本のお金で100円くらいです》   〈Ⅰ個100円のサバカンは安いですね。普通300円すると思うけど〉 《サバカンナイナーでは住民がお金のサバカンを食べてしまうので、  絶えずインフレ状態になってお金のサバカンの単位が下がるんです》 ***************** 楓「・・・一区切り出来た?」 楓は妻だ。 夫婦別姓だから姓は坂口だが妻と言っても元男性。 ・・・それでもどう見ても完全に女性にしか見えないが・・・ 花梨「そうね。続きはあとにしましょう」 楓「私たちの子供が目覚めるころよ。準備しなきゃ」 花梨「ああ、そうだった。難病で冷凍睡眠してた子供してた子。 なんだか過去から来たタイムマシン状態みたいだね」  2
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