【不倫してるよね?】

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「びっくりしちゃった、まさか聡美が後輩だったなんて」 「そうだな…」 「でもこんな偶然ってある?聡美はいつも、私に相応しい相手か見極めてあげるって言ってて、男の人を見る目も厳しいの。それが侑斗なら安心して任せられるって。私もなんだか認められた気がして嬉しかったなぁ」 そう言って、侑斗の腕に少し体を寄せる。 聡美と別れてから、いつもの個室がある和食屋に向かうところだ。 侑斗は、あまり外ではくっつきたがらない。 私としては腕を組むまでいかなくても、手を繋いだりしたいが…恥ずかしいからと言って、ただ隣同士で歩くだけ。 その分、2人っきりの時はよく甘えてくる。 そんなギャップも、侑斗のことを好きな理由の一つだけれど。 「聡美は学生時代、どんな感じだったの?」 「どんなって、あんまり親しくなかったから。それより、お母さんからの電話は何だった?」 「あぁ、お母さん?」 もう少し聡美とのことを話したかったが、やや温度差が違う感じがした。 言うように、それほど仲が良かったわけじゃないのか? それよりは、侑斗が母親のことを気にしてくれていることが、私の心を満たしていく。 やっぱり、この人を選んで正解だったんだ。 細かな気遣いのできる相手に巡り会えて、私はなんて幸せなんだろう?
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