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「自分には何ができるのか?」
私はずっとその答えを探している。
その答えを早く見つけようと、何かしないとと焦っているのか、寝れぬ夜が続く。
私は空気を入れ替えようと窓を開けた。
秋を感じる風はシーンと静まる真夜中を自由に踊っていた。
街灯の灯りに照らされ、夜空の雲は海の白波のようだった。
夜空の白波の隙間からひときわ輝く光が見えた。
赤い光と青い光が不規則に放ち、ゆらめいている。
そのゆらめきで星だと分かった。
その少し右隣にはプラチナのように真っ白に輝く星があった。
あの星たちは何と言うのだろうか?
私は必死で調べる。
都会で見れる星なんて限られている。
しかしその星座の断片しか見えないので、選択肢を絞りきれてもこれだと断言出来なかった。
かれこれ調べ続けて一時間が経った。
諦めて寝ようと思ったその時……
左手に金色に輝く星が目に入った。
金色のそれは一切ゆらめきがない。
ゆらめいてないという事は星ではなく、惑星という事だ。
「私を目印にしてみたら?」と言われたような気がした。
私はそれを手がかりに輝く星の名前を見つけた。
ーENDー
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