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小学校の頃、クラブ活動、紙飛行機を夢中で作り投げ続けていた。どうしたら遠くへ飛ばせるのだろう。
それを考えているうちに、自分も遠くへ飛んでいけるのではと思ったらしい。
今の私と同じ、陸上競技なんて知らなかった。
ただ遠くへ跳べる遊びを探しているうちに、陸上競技のジャンプに行き着いた。
近場にある池にある石を跳んで歩いた。水に落ちないように。そこで水に落ちたら跳び方を変えた。
たまたま出た陸上競技の大会。初めての走り幅跳び、初フライトはファール3連続の失格だった。
1本目、2本目はルールが分からず走り抜けた。3本目は踏み切り板を思い切り踏み込み跳んだ。
会場の客がどよめく大ジャンプ。でも、わずかに踏み切り板を足先が超えていた。赤い旗が目に映る。観客のため息。
ホンマ少年は記録なし、に大泣きした。
「中学生になったら、1番になる」
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