デジタルタトゥー

伝える言葉と思い込み

荷物を部屋に置きシャワーを浴びようとベッド下の収納から下着だけを取り出して浴室に向かう。

すこし熱いシャワーを頭から浴びる。

調理をしてると体や特に髪にニンニクオイルの匂いが付いてしまうから仕事から帰るとまずはシャワーを浴びるのが日常になった。

浴室の鏡に映る私。
裸で猫背の私にシャワーが髪を濡らして腰まで髪を流している。
ホラー映画に出れそうな姿に毎回ニヤけてしまう。

洗い終わり体を拭いて浴室を出る。
この後に配信する予定があることを思い出す。

下着を身に着け髪を乾かし化粧水や乳液を使って肌を整える。簡単な化粧と髪のセットをして完成させる。
リビングに向いベッド下の収納から上下の服を取り出し身につけた。

XのポストでYouTubeの配信予定をファンに伝え配信準備をする。
サムネや音量、概要欄の文章に加えて今回はゲーム配信だからゲーム機もチェックする。

ゲームを起動させ動作確認をすると、ふと視界に視聴者からのプレゼントの山が目に入った。

ぬいぐるみやマグカップ、アクセサリーに文房具。

色んなものが置かれているが特に目立つのが、チャンネル登録者５万人のプレゼント、私の大好きなピカチュウの等身大ぬいぐるみだ。
プレゼントを置く机の大分部をピカチュウが占拠している。
とてつもない存在感で、正直この１ｋの部屋にいると視界にずっとあってどうにかしたい。