デジタルタトゥー

伝える言葉と思い込み

私は腰を曲げて冷蔵庫を覗き見る。
空っぽではないが調味料くらいしか入ってない。
今度は神頼みをする気持ちで冷凍庫も開けてみる。

やはり何もないが冷凍庫の隅にジャストフィットして隠れていた冷凍のブロッコリーを見つける。いつ買ったか覚えてないが冷凍だし大丈夫だろうと思い今日はこれに決めた。

冷蔵庫にニンニクもあったし今日は私が大好きなブロッコリーのパスタにしよう。

ブロッコリーを１０分弱塩ゆでして柔らかくにする。
そのブロッコリーをフライパンの上で熱したニンニクオイルに入れ、崩してパスタソースを作りパスタを和えて完成だ。

意外と簡単な料理だが昔からの大好物だった。イタリアではブロッコリーを完全に崩すのが特徴で、そうするとブロッコリーの旨みと香りが全開フルパワーのパスタになってとても美味しいのだ。

リビングの小さいテーブルに料理を置き冷蔵庫から２Lのコーラを取り出しテーブルに向かう。

パスタを食べる前に、まずはコーラをペッドボトルのままで直飲みしていく。両手でしっかり持ち上げ口に持っていき、満足した私はこぼさないようにゆっくりとテーブルに置いた。

そしてブロッコリーのパスタを口に入れる。

──すると思わず音符がついた唸るような声が出てしまう。
味はとても満足だ。自分ながらに満点をつけたくなる。