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うるさかった不安は吹っ切れた。
頭の中の竜巻は消え、訴えてくる私の声も消え去った。
もう迷わない。もう惑わされない。
もう私を信じてくれる人の声を無視しない。
私は目を閉じて深く息を吸う。
私は目を開き、ファンのみんなに少し照れくさく笑いながら訴える。
「10万人耐久に日和ってる奴いるゥ?!!」
『いねえよなぁ!!!』
私の呼びかけにみんなが応える。
コメントはお決まりのこのセリフで埋まり、とてつもない速度でコメントが流れていった。
私は次の曲を準備する。
なぜか無性に歌いたい気分だ。さっきまであんなに怖がっていたのに今ではみんなに聞いて欲しくて我慢できない。
私の背中をみんなが押している。
『頑張れ』というみんなの思いが伝わってくる。
曲が耳に素直に入ってくる。
みんなのコメントを読むのはもう怖くない。気づけば私は笑顔で歌っていた──。
──楽しくてしょうがない。
みんなのコメント1つ1つから応援の声が聞こえる。
ドーパミンが大量に分泌されているのがわかり、全身をずっと電気が走っているような感覚がある。
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